sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて 冷たいシャンパンと 届いた本と手紙に気持ちが緩む、 感じ

藤田美術館(前編:曜変天目茶碗)


先日、東洋陶磁美術館のスター、国宝油滴天目茶碗をじっくり見てきたので、
続いて藤田美術館のスター国宝、曜変天目茶碗を。

東洋陶磁のは何度も見てるけど、藤田美術館のスターは初めて見たのでとても面白かった。
油滴は、細かく油が飛び散っているような、小さな光るドットに銀色のグラデーションで、
曜変はまさに曜変という感じのなんとも怪しく美しく変化する色が華麗。
どちらもそれぞれ美しく、どっちかくれるならどうしようと決めかねて心乱れる。笑
天目茶碗は12〜3世紀の南宋時代に、建窯(現在の福建省北部建陽県)にあった名窯で作られたもので、
昨日書いたように、曜変天目の完全なのは3つしかなくて、どれも国宝。
藤田美術館の他は大徳寺龍光院藤田美術館静嘉堂文庫美術館
古釜の名前や時代について、全く素人なんだけど、
美術館で見るような陶磁器の好みが少しわかってくるのに10年かかったので、
次はそういうことを覚えるのにまた10年かかるのだろうな。でもそれも楽しいことです。

じっくり見ていると美術館の方が、もうすぐ学芸員の方の解説ツアーが始まりますよと知らせてくれた、
そして、団体さんが今来られたので、もし曜変天目をまだご覧になってなかったら
先に見た方がゆっくり見られますよと教えてくれる。
やっぱり曜変天目はスターだなと思うのと同時に、細やかな親切に嬉しくなった。
スターはしっかり愛でたので、安心して学芸員さんのお話を聞く。

30分ほどと聞いたので、小さな美術館だからざっと一回り全体的なお話で
あとはスターの説明をされる感じかな?と思ってたらなんとあえてのスター外しで、
茶入、水指、絵画の3点を選んで、それぞれについて丁寧にお話されててすごくよかった。
3、40代?の男性だったのだけど、声が良くて、標準語の中にたまに気がつかないほど
ほのかに混じる関西アクセントがとても心地よい方でした。
作品の背景や見どころ、見方などの話の中にほんの少し個人的な感想も付け加えられる
その加減が絶妙で、しっかりしていながらも温かい解説だったと思う。

カメラ不可、スマホのみ可、フラッシュ禁止、ということで、写真も撮れます。

このみかんの香合はみかんの形に作ってあると思ってたら
なんとほんまもんのみかんの皮を貼ってあるらしい。
みかんのミイラと美術の人たちは密かに呼んでいるそうです。この話は結構ツボ。

黒楽茶碗の横の文鎮みたいなやつは、多分レフ板的に光を当てて
茶碗の側面を見やすくするために置いてあるのかな?それにしては指紋が・・・笑

(後編に続く)